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prometekのブログ

ヨーロッパのトレンド、ビジネス情報の発信

オーガニックラベルの種類と持続可能な魚消費

オーガニック食品 食品産業

EUやフランスの正式ロゴの他にも数種類のオーガニック認定機関があり、独自の基準を設け独自ラベルを使用しています。それらのラベルはEUのオーガニック規格が緩すぎる事と産業化された有機栽培に対して抗議する為、また本来の意味での有機栽培、そして生産者を尊重する為に新たに誕生しました。代表的なラベル、持続可能な魚の消費についてお伝えいたします。

Bio Cohérance www.biocoherence.fr

EUのオーガニック規格が緩すぎる為に設立された私設ラベルでフランスのABオーガニックラベル認定を受けている事が第一条件となり、さらにオーガニックと非オーガニック栽培の混合を禁止し、遺伝子組換え作物(GMO)の事故的混合率も0.1%、草食動物の餌自給率は最低90%とされています。また加工物は100%オーガニック原料を用いる必要があります。

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Demeter www.demeter.fr

有機バイオダイナミック農法*(以下参照)にて生産された農産物を認定するラベルです。混合栽培、GMO使用禁止、加工品は90%以上がDemeter認定されている原材料であることが義務付けられ、食肉家禽類の餌自給率は80%以上、2/3以上がDemeter認定されてるという厳しい条件を求められます。

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Nature & Progrès www.natureetprogres.org

1964年に設立された認証システムで100%オーガニックであることが条件となります。フランスのABレベルの取得は必要なく、参加型認証機関というユニークなスタンスを貫いています。認証条件となる、農産物生産方法は生産者と消費者が一緒に考案し、認証検査・コントロール等は意見・情報交換の場と考えられ、生産者と消費者によって行われています。混合栽培、GMO使用、またパーム油の使用を禁止しています。食肉用家禽類の餌自給率は50%以上となっております。

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Ensemble-solidaires www.ensemble-solidaires.fr

Biocoopというオーガニック食品専門スーパーによって作られた認証システムで、生産者、加工業者、販売者間の持続可能なパートナーシップを保証するラベルです。100%オーガニック、グリーンハウス栽培での暖房器具の使用を禁止、家禽類飼育の規模には上限があり餌は100%オーガニックかつ大半は自給する事となっています。

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Fairetrade/Max Havelaar www.maxhavelaarfrance.org

オーガニック認定ラベルではありませんが、フェアトレード(公平貿易:発展途上国で生産された農作物・製品を適正な価格で継続的に取引する事)を認証するラベルです。小規模生産者に対する認定が大半を占めています。Max Havelaarというオランダの団体による認証システムですが世界的に認識されています。フランスのスーパマーケットのオーガニックチョコレートとコーヒーには必ずこのラベルとABラベルが付いています。

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Bio partenaire www.biopartenaire.com

フェアトレードとオーガニックの両方を認証するラベルです。食品会社と発展途上国の生産者との公平で持続可能なパートナーシップを認証しています。

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MSC (Marine Stewardship Council)  http://www.msc.org/fr

漁業方法が持続可能であることを認証するラベルです。また、漁業による海洋汚染(漁獲・運搬・加工過程)に対する対策、をしているという事も保証します。

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Mr. Goodfish www.mrgoodfish.com/

魚介類の持続可能な消費を目的としたRéseau Océan Mondialという団体が作ったネットサイトです。ラベルの発行はありませんが、季節外捕獲・過剰捕獲・濫獲を防ぐために、旬の魚・保護されるべき魚種等の情報を発信しています。

 

参考情報

バイオダイナミック農法*

本来の意味の有機農法(無農薬農法)に最も忠実だとされている農法が1924年にシュタイナー博士により提唱したバイオダイナミック農法です。ドイツ・スイスで特に普及しています。以下にVOICEに掲載されていた説明を添付させて頂きます。https://www.voice-inc.co.jp/documents/goods/honmono/bio.html

有機・無農薬農法の最高峰、最も大切なのは生命力

哲学者であり、人智学者でもあるルドルフ・シュタイナー博士(ドイツ)が提唱した農法。ビオダイナミック農法で最も大切なのは生命力。種や作物、土壌、調合剤など、どの研究も生命力を中心に行われています。ビオダイナミック農法の作物は、地中深くまでしっかりと根を張り、従来の作物より18%以上根が重く育ちます。学術的にもその有効性が実証され「有機・無農薬農法の最高峰」と呼ばれるようになりました。健康な土壌は健康な植物を育み、健康な動物を育て、そして人間も健康にするのです。主な特徴は下記の通り。

 

天体の動きに合わせて農作業のカレンダーを作る

天体の運行(宇宙の自然のリズム)に合わせて、農作業が行われます。太陽や月、またその他の太陽系惑星や星座の位置関係で、地球に注がれるエネルギ-の質や流れを図った上で農法が実践されます。具体的には、宇宙から最もエネルギーが注がれる満月の日に種蒔きや、堆肥を与えたりします。収穫も、それぞれの作物と、その用途に合わせて作業日が決定されます。玉ネギの収穫の例を1つとっても、水の宮の星座に収穫したものは水分が多くて甘く、火の宮に収穫したものは水分が少なく辛いといった特徴があります。

 

循環型の天然調合剤を使用した土作り

化学肥料や農薬を使わず、天然成分で作った調合剤を使うことで、大地の力を引き出します。この天然成分は農場敷地内で栽培されているハーブや、飼われている牛などの排泄物などを、目的に合わせて調合したもの。特定の期間を置いて醗酵させたものもあります(この醗酵も天体の動きに合わせてある)。同じ土地で生まれ育ったものが、それぞれを補完しあう、自然の循環にのっとった調合剤です。

 

動物たちとの共生

一般のオーガニック農法では許されている牛の角切りや鶏のクチバシ切りを禁じています。また、農場の敷地内や近辺に住む野生動物たちとの共存も大切にしています。動物たちの生命への尊厳を重要視しています。

オーガニック農法との大きな差は土壌作りにあります。産業農法やオーガニック農法では、農薬使用のため土壌の微生物への危害が避けれません。一方、バイオダイナミック農法では土壌作りを大事にしており、微生物がより良い環境で新陳代謝を行い生命を活性化させることを目的としています。科学的に証明された農法ではありません。また銅化合物は5年間で15kgまでの使用が認められています。

 

参考文献

http://www.natura-sciences.com/agriculture/label-ab-label-bio-816.html

http://www.natura-sciences.com/agriculture/bio-industriel-supermarches.html

http://www.natura-sciences.com/agriculture/bio-semences-bio886.html

http://www.pseudo-sciences.org/spip.php?article2596

http://kosodatemedia.com/archives/804

http://www.biosantebeaute.fr/2011/10-labels-et-logos-bio-a-connaitre-et-a-reconnaitre/

https://www.voice-inc.co.jp/documents/goods/honmono/bio.html