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フランス環境展「Pollutec」

先週はフランスのリヨンにて環境・エネルギー分野の展示会「Pollutec」を訪問しました。どの様な展示会なのか、また全体的な感想をお伝えいたします。

Pollutec展はフランス語圏内では最大の環境展示会で、国際色豊かな展示会です。大きな展示会場にて全6ホールを述2200に渡る出展企業が参加しました。ドイツ・イギリス等のヨーロッパ企業はもとより、北アメリカ・アジアの企業も参加し、ナショナルパビリオン内(国の公共機関等が参加者を募り、同じブースを小分けし同時出展します)では各国の優れた技術を持つ中小企業が沢山集まります。

今回で27回目となるPollutec展は、前回(2013年)までは毎年開催されていましたが(パリとリヨンで交互開催)、今回よりリヨンにて隔年開催となり、パリではエネルギー関係専門の展示会(World Efficiency展)を奇数年に開催することになっています。元々、各会場の収量数に差があるため、パリ開催の場合は1500出展、リヨン開催では2500出展が上限となっており、偶数年に開催されるリヨンの方が大規模となっていました。

Pollutec展はテーマごとにホールも分かれています。廃棄物処理・資源有効活用が3ホールを占める為、一番大きなテーマとなっています。上下水道事業は1ホール半を割り当てられており、その他にはエネルギー、持続可能な街作り(インフラ)、測定・オートメーション、大気・排ガス浄化、リスク管理(自然災害や人的事故による環境負担への対策)、土壌汚染が個別テーマとして確立されています。

 

私は今回で3度目の訪問ですが、第一印象は若干スケールダウンしたな、という事でした。また、訪問者もヨーロッパ人が大多数を占め、アジア・アフリカからの訪問者が減ったのでは?と感じました。全分野に渡り、エネルギー問題への取り組みが多く、現時点の最大課題を再認識させられました。また、比較的小規模だったパリのPollutec展がWorld Efficiency展へ変更された理由がよく分かりました。

 

次回から、分野別レポートを記載していきます。