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オーガニック農作物と栄養価

科学的にはオーガニック農作物と非オーガニック農作物では栄養価に差はないそうです。報告されている内容を簡単にお伝えいたします。

2010年に行われた実験では人参、トマト、レタス、ホウレン草とジャガイモが対象とされ、両農法により収穫された野菜の栄養価の差は無しと報告されました。2012年に発表されたスタンフォード大学の分析レポートでも、オーガニック農作物消費グループと非オーガニック農作物消費グループの血漿・尿・母乳・精子を分析した結果、差は無かったそうです。したがって、栄養価の差は無しとされました。しかし、農薬の残尿量はオーガニック農作物消費層の方が圧倒的に少なかったそうです。また、非オーガニック畜産物から分離されたバクテリアには3種類以上の抗生物質に対する免疫がある場合がオーガニック畜産物よりも非常に高かったそうです。

オーガニック農作物の方が栄養価が高い、という結果を報告する論文も存在するそうですが、基本的にオーガニック農作物の購入層は非オーガニック購入層よりも野菜・果物を多く消費するため、その様な結果が報告されているのだろう、と推測されています。

オーガニック農作物消費者の多くが「オーガニックの方が美味しい」という意見を持っています。非オーガニック農業では運送や在庫条件に耐えれる種を優先的に選びますが、オーガニック農家は味の良い品種を選ぶ傾向にあるそうです。野菜・果物は美味しいに越したことはないのではないでしょうか?

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20691244

http://annals.org/aim/article/1355685/organic-foods-safer-healthier-than-conventional-alternatives-systematic-review

http://www.huffpostmaghreb.com/francois-doyon/ce-quon-ne-vous-a-jamais-dit-sur-les-produits-bio_b_10937850.html